子どもの頃に持病があり、頻繁に入退院を繰り返していたため、病気の人や障害のある人と接する機会が多かったんです。だから自然と「福祉」には興味を持つようになっていました。弱い立場の人の気持ちがわかってあげられるという自負もありましたね。大学を卒業した後は福祉とは関係のない仕事をしていたんですが、転職で悩んだとき、子どもの頃に興味を持った福祉の道に進もうと思ったのがきっかけです。高校生のとき祖母を亡くしたのですが、そのときに何もしてあげられなかったという心残りもあり、福祉の仕事を通して、祖母にできなかったおばあちゃん孝行をしよう！と決断しました。

入居者の方に褒めてもらえたときに、この仕事をしていてよかったと思います。膝かけをかけてあげるなど、ほんの些細なことに「あんたはやさしいね」と言われ、温かい気持ちになりますね。
メドック東郷での仕事は、入居者の方の生活、人生に立ち会う仕事です。ご本人、ご家族の方に感謝していただくことも多く、とても充実感があると感じています。

小学5年生のとき祖母が亡くなったのがきっかけです。すごく可愛がってくれていたのに、当時の僕は反抗期で…。亡くなってしまった後、冷たい態度をとっていた自分を悔やんでも悔やみきれませんでした。それから、祖母にやさしくできなかった分、高齢者の方を手助けしたいという思いが芽生えました。
進路を選択するときに見つけたのが介護の専門学校でした。祖母への思いもあり、高齢者をサポートするこの道を選びました。

開所時からのことを振り返ると、スタッフ一丸で笑いが絶えないデイサービスをつくりあげたことに大きなやりがいを感じます。利用者の方もスタッフも笑顔でいられるのは、とても幸せなことです。デイサービスは訪問介護と違い、同じ空間の中でたくさんの方が過ごします。皆さんが明るく過ごし、働ける環境をつくることが大きなやりがいなんだと思います。
利用者の方々は人生の大先輩です。「そんな歴史があったんだ」「こんな人生もあるんだ」と、とても勉強になります。サポートする立場でありながら、教えられることが本当に沢山あります。